レザークラフト
初心者ガイド

革と向き合う、静かな時間。

はじめに

レザークラフトは、素材と対話する趣味です。
嫌なことを忘れるほど没頭できる最高の趣味です。

レザークラフト初心者向けに、必要な道具の選び方から基本テクニック、財布や小物の作り方までを無料型紙と動画付きで解説しています。

このサイトでは、失敗したくない几帳面な初心者の方が迷わず最初の一歩を踏み出せるよう丁寧にまとめています。

「初心者入門」では、レザークラフトを始める上で、知っておきたい知識(初めに揃える道具、糸の縫い方など)を解説しています。

「作品を作る」では入門、初級、中級、上級に分けて、解説しています。 各ページには動画での解説や無料の型紙を用意しているので、初心者でも作品作りが可能です。

レザークラフト初心者の方は「何から始めればいいのか分からない」と感じることが多いです。

結論:以下の順番で進めると失敗しません。

  • ① 必要な道具を揃える
  • ② 簡単な作品から作る
  • ③ 基本の縫い方を覚える
  • ④ 徐々に難しい作品へ進む

このページでは、初心者が最短で上達できる方法をまとめています。

ルガトの革を使ったスマホケースの完成した写真

初心者入門

初心者入門では、レザークラフトをこれから始めようと考えている人向けの記事です。

革の種類や歴史といった背景を知るのも良いでしょう。

レザークラフトには沢山のテクニックが必要です。 そのテクニック一つ一つをこなしていく事で、作品は生まれます。

作品を作るという過程を経て、レザークラフトにおけるテクニックを身につけて行って下さい。

初心者が失敗しやすいポイント

  • いきなり難しい作品に挑戦する
  • 道具を揃えすぎる
  • 縫いが雑になる
  • 型紙を軽視する

下記の「レザークラフト入門」と「基本テクニック」を参考にし、初心者が陥りやすい失敗ポイントを回避しましょう。

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作品をつくる | 入門

作品を作る入門編では、レザークラフトをやったことが無い人がまず挑戦してみるべき作品を紹介しています。

初めて作品を作る人は、工程数の少ない作品から取り掛かると良いでしょう。

レザークラフトをやった事がないけど、どんな作品から挑戦したらいいの?と思っている方は、この入門編で紹介している作品を作って、 レザークラフトとはどのような物なのかを体験すると良いでしょう。

ここで紹介している作品を通じて、レザークラフトの魅力を感じてみてはいかがでしょうか?

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作品をつくる | 初級

作品を作る初級編では、レザークラフト初心者がまず挑戦してみるべき作品を紹介しています。

初心者のうちは、工程数の少ない作品から取り掛かると良いでしょう。 私も、レザークラフトの作品を初めて作った時は、工程数の少ない作品から始めました。

できれば立体感のあまりない作品から始めると取り掛かりやすいでしょう。 基本的なテクニック(縫い穴を開ける、糸を縫う等)を学べば作れる作品は多く存在します。

初めての作品は思い入れが強くなります。 私も初めての作品は未だに 所有していて、常にレザークラフトを始めたころの気持ちを忘れないようにしています。 初めて作った作品と今の実力を発揮した作品を比べると、自分の成長を 感じることが出来るので、失敗作でも初めの作品を取っておくと良いでしょう。

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作品をつくる | 中級

初心者を脱却したら、中級者向けの作品作りに取り掛かると自分の成長を感じることができます。

中級者向けの作品は初級の作品よりも工程が増えています。 手縫いをする幅が増えている分、縫い目を綺麗に縫わないとガタガタで作品の出来栄えに影響を与えます。

トラッカーウォレットでは菱目打ちでは穴が 開けずらい箇所があったりします。 穴が開けずらいということは、縫い目が綺麗にいかなくなるということを示しています。

バイカーズウォレットでは レースカガリを導入しています。 レースカガリが出来るようになると作品の幅が大幅に向上します。 レースカガリ自体は難しいものではないものの、 これまでのポリエステル糸の縫い方とは全然違います。

トラッカーウォレット

トラッカーウォレットの完成写真

比較的作りやすい作品です。 縫い穴をあける際、菱目パンチがあると良いでしょう。 革と革とが重なりあって、少し縫いにくい箇所がありますが、一目一目 丁寧に縫い上げると出来栄えの良い作品になります。動画と型紙を参考にして下さい。

型紙有 動画有 中級

バイカーズウォレット

バイカーズウォレットの完成写真

少しだけ難易度の高い中級者向けの財布です。 ダブルステッチを施しているのでダブルステッチも覚えましょう。 パスケースやスマホケースよりは少しむずかしいかもしれません。 動画での解説はもちろん、型紙も無料でついているので安心して作成頂けます。

型紙有 動画有 中級

作品をつくる | 上級

中級者を脱却したら、上級者向けの作品作りに取り掛かると自分の成長を感じることができます。 上級者ともなると立体感のある作品も作れるようになります。

レザークラフトにおいて「たいら」な作品は比較的作りやすいですが、立体感のある作品になると急に難しさが増します。

使用する道具も増えてきます。 例えば、菱目打ち。 「たいら」な作品では菱目打ちで穴を開けることは容易ですが、立体感のある作品になると菱目打ちで穴を開ける際、革が邪魔をして 綺麗な穴を開けられないといった事が起きてきます。

そこで導入を検討してほしいのが、菱目パンチです。 菱目パンチを用いると狭い箇所でも縫い穴を 容易に開けることが出来るのです。 中級者から上級者へステップアップすると使用する道具も増えてきます。

作品作りを通じて道具も徐々に増やしていきましょう。

ラウンドファスナー長財布

ラウンドファスナー長財布の完成写真

ルガトを使った美しい長財布。 使い勝手が良い一品です。中級者向けということもあり、初心者から脱却したいと思う人向けです。このラウンドファスナー長財布を完璧に作れるようになると、レザークラフトでは、大体の作品を作れるレベルになります。 型紙の大事さ。作品作りでの中心点の大事さ、を感じられる一品となっています。 ラウンドファスナー長財布を通じて初心者を脱却しましょう!

型紙有 動画有 上級
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私のこだわり

レザークラフトでは丁寧さと精度を重視しています。 なぜ丁寧さと精度を重視しているかというと革はとても高価な品物なのでとてもお金がかかります。 貴重な革を出来る限り節約するには丁寧さと精度を上げることが大切だと考えています。それと同時に、丁寧さは作品の出来栄えに大きく影響を及ぼします。

丁寧さを追求するとレザークラフトにおける作業の一つ一つがおのずとスキルアップしていきます。 均一に糸を縫う事、コバを丁寧に磨くこと。私はこれらを追求しレザークラフトに取り組んでいます。

丁寧さと同様に大切なのは精度です。 いくら丁寧に一つ一つの作業に取り組んでも精度が曖昧だと良い作品にはなりません。

精度で代表されるのは型紙作りだと考えています。 型紙がいい加減だと良い作品は生まれません。

型紙は一発で仕上げることはとても難しいです。 型紙を作り、それを元に作品を作る。 できた作品を検証し、改良点を型紙に生かす。 これを繰り返すことで、精度は上がっていきます。

レザークラフトは素晴らしい趣味です。 日々鍛錬し良い作品を生み出したいと考えてます。

上達するコツ

  • 同じ作品を繰り返す
  • 丁寧に作る
  • 失敗を分析する

継続することで確実に上達します。

バイカーズウォレットの完成写真
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サイト管理者のプロフィール

レザークラフト歴は10年程です。

今まで、ラウンドファスナー長財布やスマホケース等の小物から、トートバッグなどの大物まで作成し 近所にある手作り作品を販売できる雑貨カフェで作品を販売してきました。

過去にはminneやCreemaなどのオンラインサイトでも作品を出品していました。主に受注生産をしていましたが以下の理由により出品を取りやめました。

  • 革の在庫管理の難しさ
  • 作成依頼の重複による納期切迫
  • 発送作業による時間の消耗

これらの理由から、自分のペースで作品作りを行える雑貨カフェへの出品を行うようになりました。

私が、レザークラフトと出会ったのは、手作り作品のフェスティバルにお客として訪れた時の事です。

会場を回っていると、レザーカービングをほどこしたベルトに出会いました。 その作品はシェリダンスタイルのカービングで、私は一目ぼれしてしまいました。 私もこんな作品を作ってみたい!と感じ 家に帰って早速レザークラフトについて調べました。

普通レザークラフトは小物の作品を作成するところから始まる人がほとんどだと思うのですが、 私はカービングに魅了されたので、レザークラフトはシェリダンスタイルのカービングから入りました。

初めは、手探り状態から始まり、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら何度もカービングを行っていました。 カービングがものになったのは 半年ほどつづけたころでした。 カービングがある程度出来るようになってから、初めて何か作品を作ってみたいと思い、カービングを施したスマホケースを 作成しました。

初めての作品は縫い線はガタガタでとにかく酷い出来栄えでした。 同じ作品を何度か作って行くうちに、コツをつかみだし、段々まともな 作品を仕上げられるようになりました。

これからもレザークラフトは続けていくつもりです。 さらに技術を付け、精進していきたいと考えています。

シェリダンスタイルのカービングを施した緑のスマホケース

T2Rは夏の週末に子供の頃からはキャンプに行っています。 キャンプではスキレットカバーをレザークラフトで作り、 キャンプアイテムとレザークラフトを組み合わせた趣味をもっています。 そんな管理者はキャンプではBBQマスターとして家族に料理を振舞っています。

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レザークラフト用ミシンの導入

上級者向けのラウンドファスナー長財布を完璧に作れる様になったら、そろそろミシンの導入を検討してみませんか?

ミシンを用いることで、作業効率のアップや、より上位の作品に取り掛かることが出来ます。

トートバッグなどの大物は、ミシンが無いと縫うのに一苦労します。ミシンの導入により、トートバッグの様なより上位の難易度の作品に手をつけることができます。

しかし、レザークラフト用のミシンは普通のミシンではありません。 普通のミシンだと、針が革を貫通せず縫うことができません。 レザークラフト用のミシンはモーターのトルクが強い物を用意する必要があります。

AXE YAMAZAKIのミシン

厚物縫いに適したAXE YAMAZAKIのミシン設置例 ミシンのモーターパワーキャット設置例
私はAXE YAMAZAKIのミシンにパワーキャットモーターを搭載させたミシンを使用しています。

パワーキャットモーターはトルクが強く、固い革もミシンの針が貫通してくれます。

しかし、AXE YAMAZAKIのミシンで作品のすべてをミシンで縫うことはできず、「たいら」な革にしか対応できません。 例えば、ラウンドファスナー長財布を例に出すと、カードケースなど「たいら」な物は縫えるのですが、 外装と内装を縫い合わせる箇所では、ミシンが使用できず、その箇所のみ手縫いで行わなければなりません。

そういった場所も縫えるミシンもあります。 それは腕ミシンと呼ばれる工業用ミシンです。 腕ミシンは縫う箇所が腕の様に細長い筒状の形状をしているので、作品の狭い箇所まで縫うことが可能となります。 しかし工業用ミシンは値段も高く、また置き場所もスペースを取るので本格的にレザークラフトを 続ける覚悟が固まってないと腕ミシンの導入は難しいでしょう。

レザークラフト用ミシンと糸の相性

ミシンに使用するミシン糸なのですが、最初は#0番の太い糸を使用していました。 するとミシンと相性が悪かったせいなのか、ちゃんと縫えませんでした。 上糸が下糸をうまくすくってくれていませんでした。

そこで糸を#5番に変更してみました。 結果は同じで上糸が下糸をうまくすくえていませんでした。

上手くいったのは、#20番の糸でした。#20番の糸を試したら上糸が上手く下糸をすくってくれて、見事ミシンで縫うことが出来るようになったのです。

はじめは#20番の糸はレザークラフトにおいて、細くはないか? と思っていたのですが、強度に問題はなく、しっかりと縫えていました。

レザークラフトにミシンを導入し、うまく縫えなかったりした場合は、まずミシンの設定に問題は無いか?を疑い、問題がなければ糸の太さを調節すると 良いでしょう。

私の場合は#20番が一番しっくり行きました。 この体験が参考になると幸いです。

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まとめ

レザークラフトは自分と、そして革の素材と向き合う趣味です。

初めは少ない道具から初めて、作品を作るのに必要な道具が出たタイミングで道具を徐々にそろえると良いでしょう。

レザークラフトの作品は型紙の良し悪しで出来栄えに左右されます。 初めは出来合いの型紙を元に作品を作ってみて、自分だったらこういったデザインにしたいというアイデアが出たら 自分で型紙を制作して、それを元に作品を作製する。といった事を繰り返し、徐々に作品の完成度を上げて行くと良いでしょう。

まずは立体感のあまりない簡単な作品から始め、徐々に 立体感のある作品へ移行していく事で、レザークラフトの初心者から中級者、そしてミシンなどのアイテムを揃え、大物であるトートバッグなどの作品にトライするといったステップを踏んでいく事が、 自分のスキルアップに繋がると思います。

コツコツと、そして黙々と作品作りをおこなうことがなにより大切です。 作品の完成度が上がったら、minneやCreemaといった手作り作品を販売できる サイトなどで、自分の作品を投稿するのも良いでしょう。

このサイトでは、私がこれまでの失敗から学んだ『失敗しないための丁寧な手順』を隠さず公開しています。

精度が出ずに悩んでいるレザークラフト初心者の助けになれば幸いです。

レザークラフトは正しい順序で進めれば初心者でも確実に上達します。

  • 道具を揃える
  • 簡単な作品から始める
  • 基本を繰り返す
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