ラウンドファスナー長財布は中級者向けのレザークラフト作品かと考えています。 理由は張り合わせるパーツ一つ一つに高い精度と緻密さが求められるからです。 作品の完成の最後の工程で外装と内装を縫い合わせる工程があるのですが、この工程で今まで作ってきた各パーツの精度が低かったために外装と内装が合わない といった不具合が起きることが有る為です。 最終工程までのパーツ作りでは中心点を常に意識して作らないと作品の出来栄えに大きく影響を及ぼしかねません。 そのため、ラウンドファスナー長財布はレザークラフトにおける中級者向けの作品だと考えています。 このサイトでは型紙はもちろん、動画でも作成方法が 確認できるので、是非参考にして下さい。
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ラウンドファスナー長財布制作動画
この動画では、ラウンドファスナー長財布の制作方法の作成風景を描画しています。 是非参考にして下さい。
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使用する材料・道具(クリックで展開)
- 革 外装
レザークラフトの世界には数多くの革素材がありますが、その中でも独特の表情と高級感で多くのクラフターを魅了しているのが「ルガト(Rugato)」です。 ルガトは、主にベルギーの名門タンナータンナリー・マズール(Tannerie Masure)社によって製造されている高級牛革です。 ルガト最大の魅力は、革全体に現れる不規則で美しい縞模様です。光の当たり方によって陰影が変わり、シンプルなデザインでも強い個性を放ちます。 ラウンドファスナーの外装はA4サイズの2mm厚内の革を使用します。
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- 革 内装
安価で使いやすい、初心者向けのヌメ革です。厚みも選べるので便利です。バイカーズウォレット、トラッカーズウォレットなどにも使用できます。シェルダンスタイルのカービングにも扱いやすい商品です。 ラウンドファスナーの内装は全て1mm厚の革を使用します。
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- 目打ち
目打ちは、先端が鋭く細い形状をした道具で、革に小さな穴を開けたり、位置決めをしたりするために使われます。レザークラフトでは、縫い穴の補助や仮穴あけ、細部の調整など、幅広い用途で使用されます。 手縫いの際、菱目打ちで開けた穴がずれてしまった場合や、縫い進める途中で糸の通りが悪いときに、目打ちで穴を整えることができます。針を無理に通す必要がなくなり、革や糸を傷めにくくなります。
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- 革包丁
レザークラフトにおいて「革包丁」は、単なる裁断道具ではありません。切る・削ぐ・整えるといった作業を一本でこなす、職人の技術をそのまま反映する重要な工具です。 扱いは簡単ではありませんが、使いこなせるようになると「革を操る感覚」が身につきます。ぜひ、自分の手に合った一本を見つけ、長く付き合っていきましょう。
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- ヘリ落とし
ヘリ落としとは、革の裁断面(コバ)の角を専用の工具で削り落とし、丸みを持たせる作業のことです。角をそのままにしておくと、見た目が硬く、使用中に引っかかりやすくなります。ヘリ落としを行うことで、なめらかで上品な印象に仕上がります。 ヘリを落とすことで、革の断面に自然な丸みが生まれ、全体の完成度が大きく向上します。特に財布や名刺入れなど、手に触れる機会の多い作品では、見た目だけでなく触り心地の良さにも直結します。
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- トコノール
トコノールは、革の床面やコバを整えるための水性仕上げ剤です。床面の毛羽立ちを抑え、なめらかに仕上げることができるため、革製品の内側や裏面を美しく見せることができます。 床面は、そのままにしておくと繊維が毛羽立ち、見た目や耐久性に影響します。トコノールを塗布し、ヘラやガラス板などで擦ることで、繊維が寝て、均一で美しい床面に仕上がります。財布やバッグの内側など、目につきやすい部分ほど効果を実感できます。 トコノールは少量を薄く塗るのがポイントです。
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- スリッカー
主に木製や樹脂製で作られており、溝や丸みのある形状が特徴です。トコノールなどの仕上げ剤と併用することで、革の繊維を寝かせ、なめらかな表面に仕上げることができます。 コバは革製品の「縁」にあたる部分で、見た目や手触りに大きく影響します。ヘリ落とし後にスリッカーで磨くことで、角が整い、自然なツヤのあるコバに仕上がります。丁寧に磨かれたコバは、作品全体を引き締める重要な要素です。
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- フチ捻
革のコバ(縁)や縫い線の内側に溝やラインを付けるための道具です。 初心者でも、フチ捻を使うだけで一段プロっぽい仕上がりになるので、コバ処理に慣れてきた頃にぜひ取り入れたい道具です。
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- アルコールランプ
フチ捻を炙る道具です。 フチ捻を炙ると革にきれいな跡が付きやすくなります。
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- ダイアボンド
レザークラフトでは「縫う」「貼る」「仕上げる」といった複数の工程を経て作品が完成します。その中でも、革同士を仮固定・本固定するための接着剤として重要な役割を果たすのがダイアボンドです。 ダイアボンドは、プロから趣味のクラフターまで幅広く使用されている、レザークラフト定番の接着剤です。 スマホケースを作る際、革とスマホケースのソフトカバーを接着するのにも向いています。
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- ファスナー No.3 16cm
ラウンドファスナー長財布のコインケースにピッタリのファスナーです。 コインケースにはこの16cmというのが絶妙な長さで、このサイズに合わせて作品を作ると良いサイズ感の作品に仕上がります。
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- ファスナー No.4 40cm
ラウンドファスナー長財布の外装にピッタリのファスナーです。 この40cmという長さは抜群の長さで、長すぎず、短すぎずといったサイズになっています。 バックなどの特別長いファスナーが必要という場合は除くと、大体この長さのファスナーで事足ります。
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- 菱目パンチ 4本目
レザークラフトに欠かせない道具のひとつが「菱目パンチ(菱目打ち)」です。 中でも4本目の菱目パンチは、作品の仕上がりや作業効率に大きく関わる、非常にバランスの良い本数として多くの制作者に使われています。
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- 菱目パンチ 2本目
4本目の菱目パンチが直線の穴を開けるのに最適なのに対し、2本目の菱目パンチは、曲線の箇所の穴を開けるのに必要な道具です。 4本目では曲線部分の穴を開けれないので、菱目パンチをそろえる場合は、4本目と2本目をセットで購入しましょう。
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- 菱目打ち
菱目打ちは、先端が菱形状になった刃を持つ道具で、革に打ち込むことで縫い穴を開けます。この菱形の穴に糸を通すことで、斜めに美しく並ぶ「手縫いステッチ」が完成します。 菱目打ちを使用する最大のメリットは、縫い目を均一に整えられることです。目打ちのピッチ(間隔)が一定なため、初心者でも比較的きれいな縫い目を作ることができます。 菱目打ちには、11本目・2本目・4本目・6本目など、刃の本数が異なる種類があります。直線部分では複数本の菱目打ちを使うことで効率よく穴を開けられ、曲線や角部分では2本目を使うことで細かい調整が可能です。
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- ラウンドモウル
ラウンドモウルとは、レザークラフト専用に設計された打刻用の木槌(モウル)です。 菱目打ち・平目打ちの打刻、刻印(スタンピング)、穴あけポンチの打撃に使用されます。 特徴は、円筒形(ラウンド形状)のヘッドと、真っ直ぐ力が伝わる重量バランスにあります。 ラウンドモウルは打撃が垂直に入りやすく、刻印がブレにくく、均一に入る特徴があります。
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- 縫い針
- ポリエステル糸
レザークラフトでは、革そのものや型紙だけでなく、「縫製に使う道具と素材」が仕上がりの美しさや耐久性を大きく左右します。中でも重要なのが、革用針とポリエステル糸です。 革用針は、一般的な手芸用針とは異なり、先端が丸みを帯びつつも強度が高く、革の縫い穴をスムーズに通るよう設計されています。菱目打ちや目打ちで開けた穴を傷めにくく、革の繊維を無理に広げないため、縫い目が整いやすいのが特長です。 ポリエステル糸は、レザークラフトで最もよく使われる糸の一つです。その理由は、強度・耐久性・耐水性のバランスが非常に優れている点にあります。摩擦にも強く、日常的に使う財布やバッグなどの作品に適しています。

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- ステッチンググルーバー
マルチステッチンググルーバーとは、革の表面に縫い溝(ステッチライン)を掘るための工具です。ガイド付きで一定の距離を保ちながら溝を引けるため、縫い線を安定して美しく入れることができます。「マルチ」と呼ばれる通り、刃の調整や交換によってさまざまな用途に対応できる点が特徴です。 あらかじめ溝を引くことで、菱目打ちや目打ちの位置が安定し、縫い目が一直線に揃いやすくなります。フリーハンドで線を引くよりもブレが少なく、作品全体が引き締まった印象になります。
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- サイビノール
レザークラフトでは「縫えば十分」と思われがちですが、実は接着剤は作品の完成度や作業効率を大きく左右する重要な存在です。革同士を仮固定したり、縫製を補助したりと、接着剤はさまざまな場面で活躍します。 接着剤を使うことで、縫製時のズレや歪みを防ぐことができます。また、縫う前に形をしっかり固定できるため、作業スピードが向上し、仕上がりも安定します。 接着剤は「薄く均一に塗る」ことが基本です。塗りすぎると、はみ出しやシミの原因になります。塗布後は、少し乾かしてから貼り合わせ、しっかり圧着すると接着力が安定します。
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- ルーター
コバを削るときにはヤスリを付けて、コバを磨くときはルータービットを取り付けて利用します。レザークラフトには欠かせないものでは無いものの、ルーターがあると作業が楽になります。 特にコバを削るときには手作業だとかなり大変ですが、ルータがあるとスムーズに作業を進められます。
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- サンディングバンド
ルーターに取り付けてコバを削る際に使用する道具です。 手で革を削る作業はかなり骨の折れる作業です。 ルーターとこのサンディングバンドが有ればかなり時間を節約出来る上に、仕上がりも手作業より良い感じに仕上げることができます。
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- ルーター ビット
ルーターに取り付けてコバを磨く際に用います。スリッカーが入りずらい箇所などに用います。 手で磨きやすい箇所はスリッカーでもいいのですが、作品によっては、スリッカーで磨けない箇所もでてきます。 そういった場合にルータービットがあると重宝します。
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- カッティングマット
レザークラフトでは、革を切る・穴を開ける・道具を当てるなど、作業台に直接負荷がかかる工程が多くあります。そこで欠かせない道具が「カッティングマット」です。カッティングマットは単なる下敷きではなく、作品の仕上がりや安全性、道具の寿命にまで関わる重要な存在です。 革包丁やカッターを使用する際、カッティングマットがないと作業台に深い傷が入ってしまいます。カッティングマットを敷くことで、作業台を保護し、安心して裁断作業を行うことができます。 カッティングマットは、刃を適度に受け止める構造になっており、刃先へのダメージを軽減してくれます。硬すぎる面で切ると刃こぼれの原因になりますが、マットを使用することで、カッターや革包丁の切れ味を長く維持できます。
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ルーターに取り付けてコバを削ります。
型紙
動画で作成したラウンドファスナー長財布の型紙です。印刷した型紙の画面下部が150mmであることを確認の上、作成してください。 目次に戻る制作情報
- 制作期間 : 2日間
- 革の厚み : 外装 2mm厚 | コインケース 1mm厚 | カードケースAB 1mm厚 | カードポケットAB 1mm厚 | マチAB 1mm厚
- 費用 : 10000円以内 (道具はそろっていることが前提)
- サイズ : 縦 約10cm 横 約20cm
制作手順
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革を切り出す
型紙を使って革を切り出す。今回は外装は2mm厚、内装はすべて1mm厚の革を用いる。
革を切り出す際は手を切らないように十分に気を付けましょう。 角の丸い箇所は革包丁を引いて切るのではなく、 動画の様にサクサクっと徐々に角を落としていくイメージで行うと綺麗な角を形成できます。 -
外装のヘリを落とす
外装のヘリをヘリ落としで落とす。
ヘリ落としは使っていくうちに切れ味が落ちてきます。 切れ味を保つためにメンテナンスを行うことをお勧めします。 メンテナンスの仕方はヘリ落としの砥ぎ方を参考にしてみて下さい。 -
コバを磨く
コバに水を付け、スリッカーでコバを磨いた後にトコノールでコバを磨くとコバが綺麗に仕上がる。
今回はルーターを用いて磨きました。 水で磨くことでウェットフォーミングにより綺麗な形を形成できます。 水で磨いた後にトコノールをつけて磨くとツヤがでて出来栄えが良くなります。 -
フチ捻を入れる
カードケースA、カードポケットA、Bの上部にフチ捻を入れる。
アルコールランプで捻を熱し、ゆっくりと丁寧に捻を入れる。 フチ捻は必ず入れなくてはならない物ではない為、不要と感じる方は入れる必要はありません。 -
コインケースにファスナー No.3 16cmを付ける
・コインケースのファスナー取り付け位置にステッチンググルーバーで縫い線を引く(表面 3mm幅)
・コインケースの裏側にダイアボンドを塗る。
・コインケースとファスナーを仮付けする。
ファスナーをひき、その上にコインケースを乗せるといった感じで仮止めすると良いでしょう。 この作業は一発で決めて下さい。 やり直しが生じると ファスナーにダイアボンドの黄色い色が付着してしまい、出来栄えを下げてしまいます。 -
コインケースとファスナーを縫い付ける
・菱目打ちで縫い穴を開ける
・サドルステッチでコインケースとファスナーを縫う
ダイアボンドが乾いたら、縫い穴を開けサドルステッチで本縫いします。いかに縫い目をまっすぐにするかは、縫い穴がまっすぐ開けられないといけません。 綺麗な縫い目を作る為には、縫い穴を丁寧に、直線を意識して開けると良いでしょう。 -
カードポケットを仮止めする
・カードポケットBの下部をステッチンググルーバーで縫い線を引く。
・カードケースAにカードポケットAをサイビノールで仮止めする。
仮止めする位置はカードケースAの型紙の印を参考にして下さい、 目打ちで印をつけても、印をつけた箇所は革で隠れるので、跡が残りません。 -
カードポケットを縫う
・菱目打ちで縫い穴を開ける
・ポリエステル糸をサドルステッチで縫う
-
2段目のカードポケットを取り付ける
1段目のカードポケット同様に2段目のカードポケットを縫い付ける -
カードポケットの耳を仮止めする
サイビノールで仮止めする。仮止めするのみでまだ縫わない
カードポケットの耳の部分のみ、仮止めします。 -
カードポケット最後の段を仮止めする
・カードケースAの下部にサイビノールを塗る。
・カードポケットBの左右にサイビノールを塗る。
・カードケースAとカードポケットBを仮止めする。
サイビノールはカードケースAの下部とカードポケットBの左右に塗るようにしてください。
-
カードケースとカードポケットの真ん中を縫う
・カードケースAとカードケースBの型紙の印を目打ちで革に印をつける。
・印同士を目打ちで結ぶ(定規を使って直線を引く)
・菱目打ちで縫い穴を開け、縫いあわせる
カードポケットBの下がはみ出ていたら、はみ出ていた箇所を裁断する
-
カードケースを仮止めする
・カードケースAとカードケースBを仮止めする。
カードケースAの中心点とカードケースBの中心点を合わせる事で真ん中に仮止め出来る。
中心点を意識しないとずれたカードケースになってしまい、最終工程に影響が出てしまいます。
・同じものを2つ作る。 -
コインケースとカードケースを仮止めする
・コインケースの型紙の線の位置をサイビノールを塗る コインケースの中心点とカードケースの中心点を合わせる事で真ん中に仮止め出来る。
中心点同士を張り合わせられないと大きく作品の出来栄えに影響する。必ず中心点同士を合わせるようにする事。
コインケースの中心点を出すには、切込みを入れた下部で中心点を出すのではなく、切込みを入れていないコインケース本体の 中心点を出す必要があります。 切込みを入れた下部で中止点を出してしまうとズレが生じる可能性があります。 -
縫い代を引く
・カードケースの横は2mm幅で縫い代を引く
・カードケースの下は3mm幅で縫い代を引く
カードケースの横を2mm幅で縫わないと、出来上がった作品のカードの出し入れがきつくなってしまいます。 2mm幅で縫い代を引きましょう -
本縫いをする
コインケースとカードケースを本縫いする。
この工程により、カードケースとコインケースの接続が完了します。 -
コインケースを仮止めする
・コインケースにサイビノールを塗り仮止めする
・コインケースの下部は、型紙の四隅の点の位置を参考にサイビノールを塗る
・コインケースの横は大体、3mm幅程度に塗る
サイビノールはつけすぎない様にして下さい。つけすぎると横からはみ出て来てしまいます。
コインケースの上部はクリップで仮止めが乾くまで挟むと良い。
革を直接クリップで挟むとクリップの跡がコインケースについてしまうので、不要な革を挟むと跡がつかない。 -
コインケースの下部を本縫いする
・コインケースの型紙の点を参考に縫い代を引く
・縫い代に沿って菱目打ちで縫い穴をあけ、本縫いする -
コインケースにマチをつける
・マチに折り目をつける
・コインケースにつける側のみサイビノールを塗る
・コインケースとマチを仮止めする
仮止めはコインケースとマチがズレると、後の工程でコバを形成する時に大変になるので、ズレが生じないように仮止めしてください。
・マチはコインケース4か所につける
・3mm幅で縫い代を引き、縫い合わせる -
コインケースのコバを整える
・ルーターにサンディングバンドをつけコバを削り整えるく
・手で削ると非効率(かなり大変)なのでルーターを使用することをオススメします。
・ヘリ落としでヘリを落とす
・水でコバを磨いた後にトコノールでコバを磨く
水でウェットフォーミングによるコバの形成が美しさを上げてくれます。 -
ファスナー No.4 40cmを取り付ける
・ダイアボンドを7mm幅でカードケースの裏に塗る
ダイアボンドは乾きやすいので、若干多めに塗ると良い。
・ファスナーの中心点とカードケースの中心点を合わせて貼り付ける
・コーナー箇所は目打ちで菊よせする
コーナーの菊よせは難易度が高いです。まずは真ん中から、そして真ん中をつけたことにより出来た両サイドのファスナーの山の真ん中をといった 感じで徐々に菊よせしていく
・ファスナーの両端は織り込んで、財布にダイアボンドで固定する事で上記の写真のような出来になる。 -
外装に縫い代を引く
・外装の表側に3mm幅でステッチンググルーバーで縫い線を弾いておく
このタイミングで縫い代をひいておかないと跡で弾くことができない -
外装と内装をつける
・外装に7mm幅でダイアボンドを塗る
・内装と外装を仮止めする
内装と外装の仮止めがズレてしまうと、出来栄えに影響が及ぶので正確に仮止めする事
・反対側も同じように内装と外装を張り合わせる
-
マチを仮止めする
・4か所すべてのマチをサイビノールで仮止めする
・マチは革の端に合わせて貼り付ける。後に外装と内装を縫い合わせる際に縫わさる。 -
外装と内装を縫い合わせる
・菱目パンチで縫い穴を開け、サドルステッチで縫い合わせる。 菱目パンチが無いと穴の始めと終端の穴が、非常に開けずらいです。 是非菱目パンチを取り入れましょう。 菱目打ちでもできないことはないですが、 かなり大変です。 外装と内装を縫い合わせる穴が綺麗に開けられないと、外装の縫い目がガタガタになってしまい、出来栄えに大きく影響を与えます。 綺麗な縫い穴を開ける事、綺麗な本縫いを行う事が大切です。 -
完成です
・お疲れさまでした。完成したラウンドファスナー長財布の出来栄えはいかがでしょうか? 最終工程の外装と内装の縫い合わせは綺麗にできたでしょうか? 初めて作って完璧にできるのはかなり大変な事だと思います。 どこかしらにズレが生じ、満足の良く出来にならなくても、何度か作っていくうちにコツをつかみ いつか、満足いく作品に仕上がります。 このラウンドファスナー長財布が完璧に作れたら、それはもうレザークラフトにおける腕はかなり上達した証拠となるでしょう。 このサイトでは他の作品の型紙や作り方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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ポイント・注意点
目次に戻るコラム
今回のラウンドファスナー長財布は結構難しかったのではないでしょうか? 特に中心点をおろそかにすると出来栄えが悪くなってしまう所が難所だったかと 思います。 ラウンドファスナー長財布は男性・女性どちらが使用していてもおかしくない財布です。 ファスナーの菊よせが上手くいった時の感覚は 最高だったと思います。 今回は外装にルガトを使いました。 ルガトってツヤがあり、質感も最高でテンションが上がる出来栄えですよね! 今回のラウンドファスナー長財布を完璧に作れたあなたはレザークラフトの初心者から中級者に格が上がったと思っていただきたいです。 今回の立体感のある財布は今までの財布や平らな作品とは難易度が各段に違って難しい作品です。 異性へのプレゼントに作品を作ると喜んでくれると思います。 このラウンドファスナー長財布を作りきったあなたはもうレザークラフト沼にずっぽりと足を踏み入れています。 レザークラフト用のミシンの導入も 検討しても良いころかもしれません。 レザークラフトにミシンを取り入れると、作品にかかる時間が一気に短くなります。 そうなるとレザークラフトで小遣い稼ぎ もできます。 minneやCreema辺りのサイトに自分の作品を出品しても良いころでしょう。 そこには新たなレザークラフトの窓があるかもしれません。
目次に戻るよくあるご質問 (FAQ)
Q: 初心者がいきなりラウンドファスナーに挑戦しても大丈夫ですか?
A: 正直に申し上げますと、難易度は「中級」です!工程が多く、特にファスナーのコーナー部分の処理にはコツが要ります。ですが、動画で「マチの取り付け方」や「ファスナーの貼り直し方」を細かく解説していますので、パスケースやバイカーズウォレットを一度作った経験がある方なら、中心点を意識し、じっくり時間をかければ必ず完成させられます。
Q: 菱目パンチがないと作れませんか?
A: 普通の菱目打ちでも制作可能ですが、「菱目パンチ」を強くおすすめします。この財布は最後に外装と内装をすべて重ねて縫うため、厚みがかなりのものになります。ハンマーで叩くタイプだと穴が斜めに抜けやすく、ファスナーを傷つけるリスクもありますが、挟んで開けるパンチ型なら垂直に、かつ静かに穴を開けられるので失敗が激減します。
Q: ファスナーはなぜ「4号」サイズを指定しているのですか?
A: 3号(細め)でも作れますが、長財布としての耐久性と、見た目のボリューム感(重厚感)のバランスが最も良いのが4号(YKKなど)だからです。また、コーナーを曲がる際のテープの「逃がし」も、4号サイズの方が調整しやすく、初心者の方でも歪みが目立ちにくくなります。
Q: ミシンは必要?
A: ミシンを使用すると早く作れますが、ミシンがなくても十分作成できます。
Q: 型紙印刷時の倍率は?
A: 100%で印刷してください。印刷後、紙の下にある線が150mmである事を必ず確認してから作業に取り掛かってください。
Q: 外装にコードバンやブライドルレザーを使ってもいいですか?
A: もちろんOKです!ただし、それらの硬い革を使う場合は、内装の革を少し薄め(0.8mm)にするなどの調整をすると、財布がパンパンにならずにスマートに仕上がります。型紙は2.0mm厚の外装を想定しているので、硬い革を使う際は吟味してみてください。



